2011年1月のプチ日記

1月31日(月曜) 夜

 休日は相変わらず、ご飯作っては飲んでの繰り返し。これで楽しいから我ながら世話なしです。 

◆トマトソースの黒オリーブ入りスパゲティーと、野菜の葉っぱのサラダと、オニオンの焼いたん。トマトソースは気張って金網で裏ごししてみましたが、それより何より黒オリーブが旨い!!
 
◆手作りシウマイ。種は豚ミンチと玉ねぎと生姜+調味料のみ。ひたすらシウマイを食べつつ冷酒を飲み続けていたら、気がついたら布団で寝てました。
 
◆またもやおでん。牛スジ(メンブレン)は半額で売られていたので珍しく登場です。余っていたプチトマトをおでんに入れてみたら思いのほか美味しかったの一品。
 
◆京都・伏見の「鳥せい」で鶏料理を食べたらめっぽう旨く、自分でも作ってみたくなって、矢も盾もたまらなくなって作ってしまった鶏の照焼き&白髪ネギ。
 

 

1月27日(金曜) 深夜

 社会人をやっていると、苦手なタイプの人ともやりとりしなくてはいけないことが多々ある。

 自分勝手で自己愛的な人、いつもケンカ腰でこっちのプライドを傷つけてくるような人、etc...。

 仕方ないので、「こんな自己愛的な人にもちゃんと対応している自分」を自己愛的に評価したり、「プライドを傷つけてくる人に何を言われようとも聞き流せている自分」にプライドを感じたりしてやりすごしてます。

 この方法のいいところは、相手が自己愛的であればあるほど、ケンカ腰であればあるほど、こっちの自己愛が肥大していい気分になれる点でしょうか。

−−−

 そして本日の。

 "NO MUSIC, NO LIFE"という謳い文句が広く使われるうようになって以来、似たような言い回しを各所に見かけるようになったけれど、これはどうなんだろう。

 "NO HOUSE, NO LIFE"。「家のない生活なんて考えられない」みたいな意味だろうか。わざわざ口にするまでもない、おそろしく当たり前の話である。

 ちなみにぼくは、"NO FUTON, NO LIFE"派です。ふとんのない生活なんて考えられない。

 

1月25日(水曜) 深夜

 本日ふと思ったことなど。

 …こうして書いてると、ツイッターからテキスト表示以外の全機能を取り除いたのがこの日記のような気がしてきました。

 

1月24日(月曜) 深夜

 美味しいうどんは自分では作れないので、近所のうどん屋によく食べに行きます。

手打ちうどんなのに、かけうどん280円からという安さ。これで出汁もちゃんと自前で取ってるみたいだからスゴイ!
 
手打ちうどんの切断風景。トントントントンとリズミカルに切られていくのが耳に心地よくて、いくら見ていても飽きません。
 
Wカレーうどん肉入り、570円。カレーうどんの下に白ごはんとすりおろした山芋が隠れてます。何度食べてもつくづくうまいです。
 

 こういう美味しいうどんを自分で作れないのはちょっと悔しいけれど、餅は餅屋、うどんはうどん屋。

 美味しいものを安くで食べられると自分で料理する気が失せると言われるとおりで(出店の多いバンコクなんかがその好例らしく、料理を自分で作る人が少ないんだとか)、うどん&そばに関しては自宅の食卓に全然のぼらなくなりました。

 

1月21日(金曜) 深夜

 先日、知人宅に集って飲んだり食べたりしていたときのこと。

 家主がおかずにマヨネーズをかけようとしたら、残りがわずかしかなくて、なかなか出てこない。で、見るに見かねて、「もっとアタマ使わなあかん」「こういうのは遠心力を利用するねん」とウンチクを垂れつつ、マヨネーズの容器を握りしめて、(水銀体温計の要領で)思いっきり振り抜いたわけですが。

 その瞬間、容器のキャップが開放。残っていたマヨネーズが家主の顔面やら壁やらカーテンやらに勢いよく付着して。

 いったい何が起こったのか咄嗟には理解できず、一同しばし茫然。

 その知人宅に集うと今でも、油染みになってしまったカーテンをネタに、家主から嫌味を言われます。たぶん一生言われ続けると思います。

 

1月20日(木曜) 深夜

 これといったコトもとくにないので、最近の夕食でも。

 数ヶ月前からダイエットを気にして品数を多くしすぎないよう気をつけてるつもりなんですが、なにせ自分が好きなものばかり作ってしまううえ、いきおいお酒も飲みすぎてしまうので、まったくダイエットになってません。 

◆桜エビと大根のおこわ。混ぜご飯の類ってどうしても食べすぎがちですが、とりわけおこわはもち米で作るので、食べすぎるとお腹ポンポンになって身動きがとれなくなります。
 
◆八宝菜とチャーハン、その他。家で作るときは八宝菜にウズラ卵3個とか入れて、アラブの石油王みたいな気分を味わってます。ちなみにウズラ卵、缶詰のはちょっと臭いですが、自分で茹でるとちっとも臭くないです。
 
◆れんこんのきんぴら、鶏の肝煮、自家製千枚漬け、その他ちまちま。日本酒に合うものばかり作ってしまったので、この日8合くらい飲んでひっくり返りました。自家製千枚漬けは100円で10人前くらい作れます。
 
◆もう大好物! 煮込みハンバーグです。ソースにはにんにくとタマネギと人参としめじ、そしてバターたっぷりのデミグラスソース。ハンバーグは手打ちの粗引きミンチ。パルメザンまで振って、もう赤ワイン止まりません。
 

 

1月18日(火曜) 深夜

 新しい歯磨き粉をおろしたところ、キャップ部分のフィルムがうまく剥がれず。いつもこんなことになってる気がする。

◆本来はボディに沿ってちゃんと剥がれるはずのフィルムが、微妙に残ってしまって。
 
◆キャップを閉めようとすると、クシャクシャするので鬱陶しいことこの上ありません。
 

 とりあえず指先で引っ張ってみるのだが、案外しっかりくっついていて簡単には剥がれない。カッターナイフ等で切れば片付くのだろうが、これしきのフィルムにそこまで労力をさくのも腹立たしい。

 一日の初めにこういうことがあると、その日ずっと何をする気もうせてしまいますな。

 この日記も書く気が失せましたが、書く気が失せたことだけは書いておきたかったので、こうしてしたためている次第です。

 

1月17日(月曜) 深夜

 とうとう手に入れてしまいました。有次の薄刃包丁、1万5千円なり。

 非常に鋭い片刃が付けられている包丁で、野菜のかつら剥きや針生姜、白髪ねぎなどをこしらえるときに威力を発揮します。

 実は以前から欲しかったんですが、ぼくみたいな素人がこんなプロ仕様の包丁を使うなんて分不相応だよなァ…という思いから買うのを自重していたのでした。でも今回はとうとうこらえきれず、ちょうど自分の誕生日なのをいいことに、よっしゃ!! という次第で。

 実際に使ってみたら驚愕しました。よく切れる本鋼の牛刀や三徳包丁が、まるで玩具のように感じるほどの凄まじい切れ味。食材に包丁を当てると、すうーっと吸い込まれるように刃が入っていく。研いだばかりのペティナイフでも切るのに結構苦労したかつら剥きが、おもしろいように薄く削がれていく。

 というわけで、まずは手始めに大根のかつら剥きからツマを作り、短冊のブリを刺身に切ってみたのが下の写真。

 大根のツマ、めちゃくちゃ細く切れてます。ピンッピンに立っててシャキッシャキです。刺身も切断面が切り立って、ものすごいシャープです。このあとタマネギのみじん切りもしてみたんですが、いくら細かく切ってもまったく目が痛くならず、これまた瞠目しました。

 いやー、まったくエラいもんを手に入れてしまいました。

 そして現在の我が家にある包丁たち。一人暮らしなんですが、気が付けばこんなことに。


※左から順に、鋼中華包丁(有次)、鋼三徳包丁(菊花一)、鋼三徳包丁(有次)、不錆鋼ペティナイフ(菊一文字)、鋼鎌型薄刃包丁(有次)、不錆鋼出刃包丁(菊一文字)、不錆鋼三徳包丁(菊一文字)、不錆鋼牛刀(菊一文字)、鋼牛刀(有次)、ステンレスナイフ小(BUCK)、ステンレスナイフ大(BUCK)。

 たわけ者の境地に達しつつあることを我ながら実感します。

 

1月13日(木曜) 深夜

 おでんを作るときは大きな鍋を使うので、いきおい「おでんの日々」が続きがちで。

 さらに、「おでんの日々」を過ごしているときにスーパーで具が半額になってたりすると、ついつい購入して出汁に加えてしまうので、ほんとにおでん屋みたいなことになってしまいます。

 半額になってるといっても、ほとんどが興味のない練りもの関係なんですが。将棋で言えば金や銀を守るために歩を打ちまくるようなもので、けっきょくは大好きな大根や煮抜きやコンニャクを長持ちさせるための方策です。

 ウイスキーのロックなんかは長持ちさせようとして水割りにすると薄くなるけれど、おでんは練りものを加えるとどんどん味が濃くなるから逆に困りますな。

 

1月12日(水曜) 深夜

 今シーズンの初おでん。

 例年12月に入ったら一度は作っていたのだが、今年は気がつけば作るのを忘れていたので、あわててこしらえました。去年からは、自分で取った昆布かつお出汁に酒+みりん+砂糖+うすくち醤油で煮込むことにしているので、自分で言うのもナンですが、ますます心和む風味となっております。

 個人的に好きな具ランキングは、1位が大根、2位が牛スジ、3位が鶏手羽元、4位が厚揚げ、5位が煮抜き、6位がコンニャク、あとは順不同という感じなんですが、2位の牛スジは既製品を買うと高いのでいつも出場しないという、悲劇のヒロインのような(?)存在です。

 ちなみにぼくとしては、練りもの関係は心底どうでもいいんですが、おでんっぽさを出すために毎回やむなく購入して仲間入りさせてます。本当は入れたくないのだけれど、入れないと愛するコンニャクが最下位になってしまう……まさに「必要悪」という言葉を実感させられる一件で、社会からホームレスの人たちを駆逐してもその代わりに誰かがホームレスになる、という風な話があったのを思い出します。

 ちくわやはんぺんがあるからこそ、大根やコンニャクは美味しいんです。毎日の仕事があるからこそ、夜更かしや寝坊が楽しいんです。言ってみれば、ちくわやはんぺんや仕事は、ホームレスの人たちのような、ある種スケープゴート的な存在なのです。だからこそ大切にしなくてはならないのかもしれません。

 

1月11日(火曜) 夜

 本日の。

 生理用ナプキン等ではなく、使い捨てカイロです。桐灰はる。

 ぼくは使い捨てカイロを使う習慣がないのだけれど、職場があまりに寒いので先輩が差し入れてくれたものを、ありがたく使わせてもらうことにしたという次第。

 使い捨てカイロなんて使うの小学生以来だから、かれこれ25年ぶりくらいになるだろうか。どうやって使うのかよくわからないので、とりあえず袋から取り出してよーく揉んで、暖かくなってから懐に入れようと思ってじっと待っていたら、同僚から笑われてしまった。

 「名倉さん、最近のカイロって揉まなくていいんっすよ。それと身体に付けないと暖かくなりませんから(笑)。ほら、裏がシールになってるでしょ」

 そうだったのか。たしか小学生の頃のカイロは、よーく振って揉んで暖かくしてからズボンのポケットに入れたものだったが、まさかそのまま貼ればよかったとは…。こんなところで世間から取り残されていたことにいささかショックを受けた本日。

 しかしこれ、同僚からの助言がなかったら、暖かいカイロには永遠にありつけなかったわけですな。現代文明の落とし穴じゃ。

 

1月10日(月曜) 夜

 鴨川をぶらぶら歩いていたら、前方から学生時代の同級生F君が歩いてくる姿を見つけた。かれこれ十数年ぶりだろうか。

 同級生とは言ってもF君とはあまり親しくなくて、立ち話になったりしたら正直ちょっと気まずくなりそうな感じなんである。幸い向こうはぼくの存在に気づいていないようだったので、ここはやりすごすことにしようと思い、相手に顔がバレないよう反対方向の空を見上げながらすれ違うことにしたわけですが。

 空ばかり見て歩いていたせいで足元の段差につまづいて激しく転倒してしまい、あわや鴨川に転げ落ちるかという事態に陥ってしまったのでした。思わず「ウワァー!」と声を上げてしまい、川辺で倒れているぼくのもとに周囲の歩行者数人が駆け寄って、「大丈夫ですか!?」と介抱までされ始める始末。

 おまけに近くを歩いていたF君まで介抱の輪に入ってきて。

 「あっ、もしかして名倉!? 名倉やんけっ!!」
 「あ、うん。F君…やんな。久しぶり」
 「こんなとこで何しとんねん??」
 「いや、ちょっとコケてて」
 「アハハ、そんなん見たら分かるわっ! 大丈夫け?」
 「うん、大丈夫やし。ほんま大丈夫やし」

 こうして最悪の形でF君との十数年ぶりの再会を迎えることになったのでした。あまりに情けなくて、我ながら開いた口がふさがりません。

 

1月7日(金曜) 夜

 よさげなメッセージがプリントされているTシャツやジャケットをたまに見かける。バックプリントと呼ぶんだろうか。

 たいていは英語で書かれているため意味がいまひとつ分からない。最近では漢字で書かれたジャパニーズ仕様のやつも見かけるようになったが、これまたいまひとつ意味が分からないものが多い。

 そんなにメッセージを伝えたいんだったら、もっと分かりやすくすればいいのにと以前から思っていたのだけれど、ついに京都駅ビルで見かけました。これぞバックプリントの 鑑!! 

 ピンク色の素敵なコートに書かれているのは「皆の責任感で信じ合える社会を作りましょう」との一文。いやー分かりやすい。意味はいまひとつよく分からないものの、文面としては非常に分かりやすい。

 皆さんも手持ちのアウターにお好きなメッセージを手書きされてはいかがでしょうか。「宝くじに当たりたい!」とか。

 

1月6日(木曜) 深夜

 職場のトイレで久しぶりにおしっこを漏らしそうになった。

 かくいうぼくも社会人になって10年目である。どのくらいのおしっこリミットでトイレに向かえば間に合うかは十分に熟知しているつもりなのだが、本日はちょっと特別な事情があった。

 というのも、今日はおろしたばかりの新しいトランクスを穿いていて、前タテ部分(ようするにチンコがひょっこり顔を出すところ)のボタンが止まっていたのだ。

 当初はボタンのひとつくらい簡単に取れるだろうと高をくくって、降ろしたチャックの隙間からモゾモゾしていたのだけれど、一向に取れない。うわ、どうしよう! と焦れば焦るほど冷静な対処ができなくなるのは何事も同じで、とうとう恐慌状態に陥ったすえ、「もうアカン!」レベルにまでなってしまったという次第。

 けっきょく大慌てでズボンのベルトをゆるめ、自分でも恐ろしいくらいの勢いでバックルを外し、そのままズボンごとトランクスをずり下げて半ケツになって放尿したおかげで事なきを得たのだが、隣で用を足していた同僚はいったい何事かと思ったことだろう。

 それにしてもトランクスの前タテ部分のボタンって、なんのためにあるんでしょうかねえ。あんなものを小用を足すたびに開閉している人など見たことがありません。

 やはり、トランクス&Tシャツ一丁で近所のコンビニとか行けるようにだろうか。

 

1月4日(火曜) 夜

 知人Tさんのお宅で新年会。

 「かめしずく」という素晴らしくおいしい焼酎を振舞っていただいたんですが、気がつけば「かめいしずか」に変わってたので驚きました。

飲んだときに一瞬、辛口の日本酒かと思ったほどの、焼酎とは思えないすっきりした飲み口。 あとから調べてみたら、この一升甕で4千円以上するそうで。
 
せっかくの「かめしずく」が心ない酔っ払いのせいでこんなことに。 傍らの似顔絵であまりにも似ていなくて涙を誘います。…犯人はもちろん当方らしいです。

 全身がアルコール漬けの標本になるんじゃないかと思うほどの年末年始もアッという間に終わり、明日から通常の仕事です。連休明けはいつもリハビリ気分ですが、なんとか社会復帰したいと思います。

 

1月2日(日曜) 夜

 久しぶりに実家に帰ってました。

◆実家の雑煮。京都なので白みそ風味ですが、入っている芋は毎年、セレベスと決まっています。母によると、我が家では代々、雑煮といえばセレベスなんだそうで。
 
◆おせちディナー。生活感満点ですが、よくみるとチョット贅沢な品がまじってます。数の子や竜飛巻きあたりは定番ですが、今年はなぜか大好物の鮒寿司があって、家族には「酸っぱくて不味いから気ィつけや!」と牽制球を投げつつ、自分はたくさん食べてきました。
 
◆我が家の母はキレイ好きなので、椅子にはゴミ袋がかぶせられています。袋を取ろうとすると母親が怒るので、最近は誰も取らなくなりました。おかげで母の機嫌もいいようで何より。
 
◆実家のリビング。パッと見るとなんだか着道楽の家族のようですが、よくみるとタオルとかステテコとか寝巻きとかばかりなので念のため。
◆実家の客間。今年は例年にくらべてずいぶんと整理整頓されていたので瞠目しました。こんなに片付いてしまって一体どうしたん!?
 
◆自宅に帰ってから、棒だらを仕込み中。これをチマチマやりつつ日本酒を飲むのが正月における最高のイベントです。楽しみー!!

2010年12月のプチ日記

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